盧舌(ろぜつ)の自作。締(しめ)の自作。
篳篥(ひちりき)で使用する盧舌(ろぜつ)西洋楽器でいうリードを作りました。
篳篥の勉強会で、盧舌に使う葦を二本ほど頂いたので寸法を取って裁断して割れなかったものがたくさん取れたので、いつか盧舌製作を試みたいと思っていたんです。
自作完成しました。
盧舌の締という帽子は予備がないので100円ショップで代用品を探して加工して作りました。筒には栓を作りました。菜箸で太めのを100円ショップでこれも探して加工しました。
図紙(ずかみ)という和紙は、かみさんが「ちり絵」をしていた頃の余りがあったので困りませんでした。
やればできるのね。
youtubeで盧舌の作り方と検索すると色々出ますが、バーナーで平ペンチかヤットコのような筒に入れて焼くやり方が出てました。
これだと道具が特殊で用意できないので、新たな方法で行いました。
それを紹介します。
まず、葦の筒に程よく収まる棒を差し込みます。
良く研いだ切り出しナイフで表面の薄皮を切る時、割れないようにするため棒を差し込んだ方が良いと考えたからです。
葦の筒は非常にもろいです。無理に扱うと縦に裂けて割れてしまいます。なので棒を差し込んで削った方が良いかも。
このあたりは、ユーチューブで見ると特殊な筒状のものに葦の筒を差し込んで削っている様子は見られるでしょう。
100円ショップで太めの菜箸を使えば、問題なく作業に入れます。
平たくする方の光沢ある薄皮を削っておきます。
90℃の熱湯に筒を浸けます。
軽く平ペンチで挟み、やんわり〜つぶれる感触があったら、挟みます。
挟んだまま、離さず固定します。
少し乾くまで、手元は輪ゴムで固定しておきます。時間は2分ぐらい。ペンチの表面温度が触っても熱くないようなら、次に〜
自作した、締で帽子を被せます。
これで、乾くまで置いておきます。
乾燥状態を良く見て、削れそうならまた、次の工程へ〜
動画で、締を作る様子をInstagramで見れます。
篳篥の盧舌に使うもの締または帽子といわれる#自作中#盧舌#ろぜつ#大切なもの#締#しめ#帽子#ぼうし#篳篥#ひちりき#やればできる
ノコギリを当てた後、木工ヤスリの三角ヤスリか溝を深く切れるモノで削れば締の完成です。盧舌の厚みに応じて削って合わせてみてください。
乾いたら、棒を抜いて削る作業に入ります。
棒を差し込む寸法を予めマジックで印をしておくと差し込み過ぎは防げます。
削るにもサイコロ状の締はいい感じです。
一度熱湯に入って乾いた葦の薄皮を削り安いです。
削りすぎに注意。
整えるように、削っていきます。
厚みを整える感じで削っていきます。
世目(せめ)を差し込んで、自作の締も差し込み溝が足りないかを調整します。
盧舌の筒側に栓をして図紙を巻いて、自然乾燥させて仕上がりです。
葦が手に入ったら、ぜひ自作をしてみて下さい。
完成品の保管は背丈が程よく収まる100円ショップで探したミルカップに保管してます。そーだ!注意したいのはカビの季節ですね。
それはまたその時が来たら〜