月と蛇と縄文人
土器になぜ縄の模様をほどこすのか。
なぜ底が尖った形状のものを作ったのか。
しめ縄にも由来する縄を2本で巻くのか。
貝塚はなぜか1箇所に集中してるのか。
などの理由が紐解かれてます。
縄文時代の遺跡から出土された土偶は妊婦を表したものだそうです。これまで歴史教科書で習ったのと知るのとは、かけ離れた世界でありました。
縄文人はかなり高度な文明であったかもと考えてもよいのでは。1万年前ですが、人間の本質はさほど変わってないのかも。
縄文文化ではなく、縄文人文明と言っても良いのではと考えられます。
土偶は月の事を表わしていたそうです。月の運行は28日。人間女性の子宮も28日周期。コレを表わしていたそうです。これをなにかしら祭祀をしていたようです。
底が尖った形状の土器。しめ縄模様です。これ2本あるのは蛇の交尾を表現したものだそうです。縄文文明のころより太陽信仰、月信仰、山信仰、蛇信仰があり、祭祀をしていたようです。
神社にある、しめ縄は縄文文化から由来してるようです。食べ物豊富で豊かな人間生活を送っていたのかも知れませんね。
この本の表紙の1ページ目をめくった裏にかいてる一節が目に留まりました。
人間はそれほど速くは変わらない。
人間の心理は根底のところは同一である。
もしも人間の文化が時代とともに、
かなり変化するとしても、
それはまだ、
人間の精神機能を変化させるものではない。
〈ギョーム ・フェルロ〉
(野村美紀子/訳)